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「あ……あの、ここは?」
「こちらが、朝比奈 結さんの為に用意されたお部屋です。当分の間、様々な手続きに時間がかかりますので、それが終わるまではこちらでお過ごし下さい。この階にございますレストランを、ご自由にお使い下さい。こちらのカードキーで、何時でもご利用になれます。ルームサービスが良ければ、そちらの番号へ。他、何かございましたら、コンシェルジュの番号も、そちらに御座いますので……」
「ちょっ…ちょっと待って下さい!」
「はい?何かご質問でしょうか?」
「え?俺がこの部屋1人で使うって事ですか?」
「そうです。基本的には、不自由のない生活が出来る環境となっておりますが、何か外に出なければならない状況ですとか、分からない事等御座いましたら、とりあえずはコンシェルジュへ。その後、必要があれば私の方へ連絡が入ります。ですが、至急の連絡等がありましたら、直接私の方へどうぞ」
そう言って、佐久間さんは名刺をくれた
「他何か、ご質問は御座いますか?」
「あの、加賀美さんには、いつ頃会えますか?」
「さあ?副社長は、とてもお忙しい方ですので、1週間に1度位しか御自宅には戻られませんし…」
「1週間に1度?!その人、ちゃんと休めてるんですか?」
佐久間さんは、少し驚いた顔をした
「会社の方にも、休憩出来るプライベートルームが御座いますので、そちらで休憩なさっております。他には、何か御座いますか?」
「ここには…俺だけですか?他の人は来ないんですか?佐久間さんは…時々来ますか?」
「基本的には来訪者は居りません。セキュリティは万全ですが、念の為、ドアを開ける際にはご確認下さい。私は、用事がある時に参ります」
こんな広い部屋にずっと1人……
「他に何もなければ失礼致しますが……」
「あ、加賀美さんに、お礼伝えてもらってもいいですか?こんなに立派な部屋を用意してくれて、駅まで迎えに来てくれて、凄く感謝していますって。忙しいかもしれないけど、あまり無理しないで下さいって、伝えてもらってもいいですか?」
「畏まりました。では、私は失礼致します」
「佐久間さんも、忙しいのにありがとうございました」
「いえ。失礼致します」
綺麗な部屋
お風呂も付いてて
冷蔵庫…何種類かの飲み物が入っている
テーブルの上には、高級そうなお菓子
綺麗な花
「あ…」
このフロアの見取り図
レストランやコンシェルジュ?の電話番号も書いてある
ルームメイクは11:00
必要のない場合や、時間を変更したい場合は、ドアの前に掲示するか、コンシェルジュに伝える
よく分かんないけど、コンシェルジュって人、大変そう
とりあえず今日は疲れたから、荷物出したらお風呂入って寝よう
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