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翌日の夕方
如月から連絡があった
朝比奈 結が、上半身裸のまま外で倒れているところを発見したとの事だった
何故その様な状況が出来上がるのか?
俺に関連する奴が、すでに彼の存在に気付いて、どうにかしようとしたのか?
それとも加賀美の家の誰かの指示か?
いや
佐久間含め、俺の周りの、特にこのマンションに居る奴等は、絶対に加賀美の家の者と、俺の知らない所で繋がるはずがない
セキュリティも万全だ
幸い緊急性はないだろうとの事で、如月が部屋に連れて行き、様子を見ているとの事だった
状況確認をする為、佐久間を如月の元へと行かせた
佐久間からの報告によると、酒に酔い、外で酔いを醒ましているうちに、眠ってしまったのではないかとの話だった
酒?
彼はまだ中学1年生だ
これまでの調査では、素行が悪いとの報告を受けた事はなかった
家では、表の顔とは別の部分があったのだろうか?
何にしろ、やはり、酔い潰れた状態と、発見されるまで時間が経っていたようで、体が冷えきっている他は、大きな問題はなさそうとの事だった
日付が変わる前に仕事を切り上げ、マンションへと向かう
佐久間が出迎え、彼の部屋へと向かう
途中で佐久間が、
「副社長。朝比奈様は、まだ酒に酔った状態でして………ですから、色々とお察し下さい」
そう言ってきた
?
「……なんの話だ?」
「ご自分の目で確認されるのが、1番宜しいかと……」
佐久間は、それ以上語らず、俺を彼の部屋へと通した
…………?
「…………如月、何をしている?」
「副社長、お疲れ様です。まだ朝比奈様は、泥酔状態が続いておりまして、加えて、風邪を引いてしまったようで、熱が出始めている為、だいぶ意識が朦朧としているのです」
意識が……ああ、だからか
上半身裸の彼は、如月に抱きつき、満足そうに胸の中で眠っていた
彼に抱きつかれている如月は、スーツの上着を脱ぎ、彼を抱き締めて、共にベッドで横になっていた
なんとなく、不快感を感じた
「ふざけるなよ?透哉。その子が朦朧としているは分かったが、お前はとっとと離れろ」
俺が一喝してやると、
「ああ……では、副社長がこちらへどうぞ。結君、1人だと寂しがって泣いてしまうんですよ」
透哉は、退ける様子も見せずに、にっこりと笑ってそう言った
結君…だと?
「泣く?では、お前はずっとそうしているつもりなのか?」
「はぁ……。結君、申し訳御座いません。ずっとこうしていたいのですが、副社長の命令とあっては、離れなければいけません」
そう言って透哉が、ようやく離れて起き上がると……
うっすら目を開けた朝比奈 結の瞳から、ぼろぼろと涙が溢れだした
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