エピローグ

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エピローグ

「フフゥン、私が勝ったから何でも言うことをきくのね。マコ!」  また小悪魔がイタズラを楽しむように微笑んだ。 「いやいやァ、そんなァズルいよ」   「どんなにズルくても勝ったのは私よ。文句あるの?」  いつだって彼女はワガママだ。 「え、いやァ文句なんてないけど」  いったいどんな命令をするんだろう。   「フフゥン、じゃァ、いつか私と駆け落ちをして!」 「え、駆け落ちィって。ボクとマリアで?」 「そうよ。たとえ両親(おや)が反対しても私を連れて逃げて!」 「いやァ、できれば、マリアの両親とボクの両親からも結婚するのを祝福されるように説得しようよ」 「できるの。説得なんて」 「そうだなァ。きっとみんなを納得させるように頑張るよ!」 「フフゥン」マリアは目を閉じて微笑んだ。 「う!」これは。  キスをして良いのだろうか。  一気に心拍数が急上昇だ。 「マリア」  ボクは生まれて初めて口づけをした。  きっと忘れないだろう。  結婚は相撲で言えば土俵際の攻防みたいなモノだ。  なぜなら、最後は『押しの一手』が重要だからだ。  THE END   
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