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パスカルの顔に笑みが戻った。すっかり調子を取り戻したようで、艶めかしいキスを繰り返される。
生徒に道徳を説くべき立場の教師が、校内でこんな行為を許容している――俺も〝黒〟確定だ。綺麗とは程遠い、似た者同士のカップルだろう。
「――ね、あとで俺の部屋に来てよ。続きしたい」
「まだ仕事残ってるんだが」
「それ終わってからでいいから。ここまできてあとは我慢しろなんて酷でしょ」
「……仕方ねーな」
先に屋上を出ると、真っ直ぐ職員室へ戻り雑務を片付けた。学校から車でパスカルの家へ向かう。部屋に上がって早々、深く口付けられた。パスカルの手が俺の腰に触れる。
「言葉を交わす暇もナシかよ」
「ごめん。エッチなこと考えながらあんたのこと待ってたからさ」
「盛りの付いたガキだな」
「俺、すっごく性欲強いから。ちゃんと付いてきてね」
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