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ジャケットだけ脱いでベッドへ。パスカルは全てを味わうかのように、唇や指で俺を興奮させていく。何度も身体を重ねているが、こうして愛撫されることに対する羞恥は未だ抜けない。
片想いしていた頃、自分は当然〝上〟だと思っていた。中性的で端麗な魅力を持つパスカルが「俺が上」と言い張ったのは想定外。まさか自分が突っ込まれる側になるなど夢にも思わなかったのに――。
「ねぇ、すごいことになってるよ?」
パスカルの指が俺の先端を撫でる。溢れた雫をすくい上げるかのように。
「……んなとこ触んじゃねーよ」
「ぬるぬるしてて恥ずかしい?」
「黙れ!」
「可愛い。さっきは止められちゃったけど、今度こそ口でしてあげるね」
こいつの舌遣いは異様なほど巧みだ。本人は「いつもロリポップ舐めて鍛えてます」とジョークか本気か分からないことを言っていたが。
執拗に与えられる刺激で全身が熱を帯びていく。つい腰が動いてしまいそうになるのを堪えた。そんな自分が酷く淫らに感じられ、羞恥心がますます強くなる。
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