日常5【side.ノア】――愛言葉(アイコトバ)

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「分かった」という返事を受け取った直後、テーブルの上のスマホが震えた。アニキからメールを受信している。 《申し訳ないが  ちょっと遅くなる  帰る前に連絡入れるから  好きに過ごしていてくれ》  もしかしたら、向こうもオレたちと似た会話をしていたかもしれない。  メール画面をタケルに見せる。その視線がスマホ画面からオレに移ると、どちらともなくキスをした。  ……もう抑えなくていいよな?  二人でオレの部屋へと移動した。  さっき我慢した影響もあるのだろう、ベッドに上がる前から身体は完全な興奮状態。
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