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身体に負担が掛からないようにと、タケルはオレの顔を見つめながら、丁寧すぎるくらい慎重に事を進めていく。もどかしさで身体が疼き、ぎゅっとシーツを握り締めた。タケルの眉間に皺が寄る。
「……締め付けが強いな」
「ご、ごめん。痛かった?」
「大丈夫だ。気持ちいい」
握り締めていたシーツを手放す。それと同時に深い息が漏れた。前と後ろ、どちらもタケルの身体で快楽へと導かれる。油断すると変な声が出てしまいそうで、きゅっと唇を結んだ。
「声、我慢しなくていいぞ?」
「やだっ。一人だけめちゃくちゃ興奮してるみたいでハズイもん」
「そんなことはない」
深いキスとともに何度も突かれ。
快感と愛情が幾重にも傾れ込んでくる。
ずっとこのままでいられたらいいのに――そんな考えが頭に浮かんだ。心も身体もおかしくなりそうだ。
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