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第3章 お菓子作り(後編)
「材料はどうするの?」
「それなら買ってきたよ!バターとグラニュー糖とバニラエッセンスと薄力粉と卵・・・って、あーー!グラニュー糖買い忘れてる…」
「それなら大丈夫だよ~たしかここら辺にあった気が…あ、これだ」
そういって、私は台所の引き出しにあった透明なビンを取り出した
「ありがとう!これでつくれる~」
(一時間後)
「できた~♪」
「いい匂い~美味しそう~」
「味見してみる?」
「いや、私は味覚バグってるからいーや。美佳お願い~」
「りょーかい」
「ん!結構美味しい…けどちょっと甘さ足りなかったかも…?チョコレートつけてみる?」
そのあとは、私たちはお菓子作りとその事で盛り上がっていた。そのうちに、もう五時半になっていた。
「あ、もうこんな時間。じゃあ私そろそろ帰るね~バイバイ~」
「うん、バイバイ~」
(あともうちょっとで夜ご飯だし、クッキーは食後に食べようかな~)
そうおもって、私はクッキーを台所において、スマホを開いた
不在着信/拓磨
「あ。やば。」
拓磨は近所の幼なじみだ。(切れると怖い…)
(プルルルル)
「あ、もしもし拓磨?ごめん美佳と遊んでた」
『そんなことだと思ったよ。なぁ奏、久しぶりにゲームしよーぜ。チャットだりぃから、電話でいいか?』
「お、いーねーやろう」
『てか、さっき家の近場でジョギングしてたら、救急車とパトカーすんげぇきてたんだけど。』
「え、なんで?」
『なんか女の子がトラックに跳ねられて死んじゃったらしい。家の近くてこういうこと起こるって怖いよなぁ。明日テレビくるかも』
「近いってことはおんなじ中学校のこかな?友達がケガしてないといいけどねぇ」
『だよな~お前も気を付けろよ~』
「はいはーい。あ、そろそろ夜ご飯だから。またね~」
『おう。またな』
(ガチャ)
「ふぅ。疲れたぁ。」
(30分後)
「あーお腹いっぱいだし、お風呂であったまったし、ゲームもしたし、サイコーだわ」
(あ、クッキー食べてないわ。寝る前だけどいっか。)
(なんか苦い…いれるもんまちがえたか?いや、美佳に限ってそんなことないな。まぁいーや。寝よ~っと)
「おやすみ~」
(父)「おーう」
(母)「おやすみ~」
続く
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