きっとこれは運命だから

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 そんな話をしながら歩き出す。  ――実は、向かっているファミレスは、岡野くんのバイト先だった。  一度、岡野くんの仕事姿を見てみたいと思っていたのだ。ファミレスの制服を着た岡野くんが、私の顔を見て「あれ!? 岡田さん!?」なんて驚くところを見てみたいという、不純な動機で選んだことは否定できない。  そして、私のこの優秀な幼馴染を岡野くんに自慢したいという気持ちもあったりした。  駅から徒歩5分で、目的のファミレスに到着した。  嬉しそうに店内を見回す歩美と一緒に店内に入ると、すぐにウェイトレスに案内された。  タッチパネルのメニューを見ながら、ついちらちらと岡野くんの姿を探してしまう。 「うわ、美味しそうで迷うー! マコト氏はお腹空いてる?」 「えっ? あ、うん、そうだね、えっとパスタにしようかな……」 「パスタ、いいね。わ、デザートも美味しそう……」 「ドリンクバー頼むよね?」 「うん!」  そのとき、 「――あれ!?」  という声が私の後ろから聞こえて来た。――間違いない、岡野くんだ!  私はぱっと振り返って声のした方を見上げた。
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