五月雨の午後

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春に白木蓮の下でやっとごめんなさいと好きだって伝え合えて。 それから彼女は変わった。 アマノジャクはすっかりどこかへ行ってしまって。 今では、可愛らしい笑顔で、何度も大好きだって言ってくれる。 なんならすごく甘えてくれる。それはもう猫みたいに寄り添ってくれる。 綺麗な瞳で見つめられると、その可愛らしい唇へ吸い込まれるように触れてしまいたくなって。 小さな手をギュッと握ると、おずおずと握り返してくれるのが、俺の身体を熱くして。 好き、がもう色々と押さえが効かない状況で。 俺だけがこんな欲望と闘ってるんだって 彼女にだけは、知られたくない。
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