楓 side

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楓 side

着ていたTシャツを悠に跨がり膝立ちしながら脱がし、自分も着ていたTシャツを脱ぐ。 上半身裸になり、また悠を抱き締め肌と肌が心地良く触れ合う。 悠から漂うふわりと香るボディソープの香り。 手触りの良い肌。 悠の細い指がオレの髪を撫でる。 もう一度悠と唇を重ねる。 チュパ…ヂュルッ… 深く唇を重ね、音を立てながら舌を絡ませ口腔内を貪り、お互い求め合う。 悠はキスが上手かった。 舌を伸ばし、オレの唇を舐め、舌を舐め、舌を吸う。堪らなく気持ちがいい。 オレは負けずに、夏だったせいもあるが、汗ばみながら悠の身体を丁寧に愛撫する。 両手で両方の乳首を摘まみ、捏ね、弾き弄るたびに身体をくねらせ、その反応が可愛い。 「んぁ…、ッんっ……っ」 悠の様子を見ると、声を我慢してるようで口元に手の甲を当てていた。 「声、聞かせて」 「っ…、やっ、恥ずかしいから」 その手を避け、手首を掴んでシーツに縫い止める。 「いいから、聞かせて」 耳元で囁けばビクッて顔を背ける。耳が弱いのだろう。 舌を這わせ、軽く外耳を甘噛みをし、舌を耳孔に入れ舐めまわす。 「あぁ、やっ、ふぁっんッんっ…」 舌を這わせるたびにビクッビクッと身体を震わす悠が可愛い。 「可愛いな悠…。今度はここな?」 乳首をまた舌を出し見せ付けるように舐め回し、吸い付く。 悠は気持ち良さげで口から「…はぁ…」と悩ましい吐息を漏らした。 男である悠にオレは興奮し、緩く勃起した。 枕元には悠が然り気無くローションとゴムを置いていた。 だからこのままセックスはイケると思った。 悠のズボンの下が半勃ち状態になっているのがオレの腹に当たってわかった。オレの愛撫で感じて、そうなったのが嬉しかった。 「――悠、それ、窮屈だろう?」 細い腰から下着と一緒にズボンを下ろすと、勃起したぺニスがプルリと出て、先走りを垂らしていた。
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