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ザァァァ―――… シャワーのお湯を流しながら、丹念に体を洗う。 罪悪感を感じながらも、楓だってしていたのだからと自身に言い訳をする。 それにキィさんに手を触れられて嫌悪感はなかった。 寧ろドキドキした。 シャワーを浴び終えて、バスローブを着て、ラブホの脱衣室の扉を開けた。 先にシャワーを浴び終えていたバスローブ姿のキィさんに暫し見惚れた。 ベッドに座りキィさんはスマホをみて寛いでいた。 バスローブ越しだけど逞しい身体付きだと思う。髪が少し濡れていて、色っぽい。 緊張しドキドキしながら、僕はキィさんに近付く。 僕に気が付き、僕を見て目を細めて微笑んで、優しい声で呼び掛けてくる。 「―――おいで」 手を伸ばし僕の腰に手を回し、優しく引き寄せ、僕を下にしてお互いベッドに沈んでいく。 「キスは?俺としても大丈夫?」 「大丈夫…です」 キィさんの顔が至近距離にあって、しかも艶っぽい表情をして僕を見ているから、自分の顔が赤くなっていくのがわかった。それを見てキィさんがなんだか嬉しそうだ。 「赤くなって可愛いね。そんなに硬くならないで。俺まで緊張してしまうから。あと敬語はなしだからね?」 「あっ…」 ゆっくりと顔が近付き唇が重なる。 チュッチュッと 何度も触れ合うだけの唇が降ってきたと思っていたら、キィさんの舌が口を抉じ開けるように、スルリと口内に侵入してきた。 歯列を舌でなぞり、上顎を舌で舐められ、舌を絡ませては離れ、また絡ませる。 キスだけでゾクゾクする。 「ふぅ、…んっ……、んっ」 息継ぎも許されないほど、激しく執拗に口内を蹂躙してくる。 キィさんの口は顎、首、鎖骨へと移動していく。 僕の着ているバスローブの紐を片手で解き、僕の肌を露にし、晒された胸元は敏感にもキィさんがそっと触れただけで、震えるような快感が広がった。
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