訪問者数𝒩𝑜.6転

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「ベルが武器ってどーゆう意味ですか?」 レイは雫にそう問いた。 「マオ族ってのは魔力がある者に惹かれる本能があるんです。見たところ御三方の中でベルが1番懐いているのはレイさんですよね?」 「あーそうかも。なんか常に一緒にいるよなお前ら。寝る時も風呂入る時も…」 凌が良いなぁという目をしながらレイとベルに向かってそう言った。 「ベルとレイは仲良し相棒(コンビ)ニャス~~~」 ベルはレイに抱きつきながらムフンと鼻を鳴らした。 それを聞いて雫はニコッと笑い 「恐らく、レイさんの中にある微弱な魔力にベルは惹かれているんですよ」 それを聞いてレイは「そうなの?」とベルに聞いた。 ベルは「ウニャ??」と首をかしげよく分かってはいないようだった。 「ーその証拠に、レイさんの言う事ならベルは素直に聴くんじゃないですか?」 「それは確かに」 と和磨がうん、と力強く頷いた。 「レイさんの魔道具はその首輪ですね。必要な時、ベルと繋がり声に出さずとも意思疎通が可能になるでしょう」 「ふぅん…」 半信半疑で本当かどうかを試したくなったレイは、冷蔵庫の奥の方に隠してある苺大福を頭の中に浮かべた。 「ーニャニャ!?!?苺大福!?苺大福が冷蔵庫の中にあるのが見えてきたニャス!!!?苺大福食べるニャーース!!!!」 といって、台所へ猛ダッシュをした。 「うっわ…本当だ。考えていた事がベルに伝わった……」 雫はクスッと笑ってこう言った。 「ペルの首輪が、レイさんが今左手で握ってらっしゃる鎖で繋がれている間だけですからね。完璧に通じ合える事が出来るのは」 「じゃあそれを解除するには…」 「鎖を一旦外せば良いだけです」 「……………」 レイは首輪に繋がっている鎖が外れるイメージを想像した。 「あったニャース苺大福ぅ~ん♡」 雫はレイに伝えた。 「イメージは具体的に、ハッキリと、鮮明に、ですよ」 「…………………………………」 ベルは苺大福を持ってレイの所へ戻ってきた。 「レイ、ベルと苺大福半分こするニャスよ!」 その時、首輪に繋がれていた鎖がカシャンッと音を立てて外れた。 「あ、…出来た……」 ね、簡単でしょう?と雫は笑った。 「その鎖は、レイさんとベルにしか見えていないです。なので長さも自在ですし、“障害物に絡まって動けなくなる”という事は有り得ませんから安心して下さいね」 ベルから手渡された半分の苺大福を頬張りながら、レイは頷いたー
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