20人が本棚に入れています
本棚に追加
あれは一体何だったのだろう?
やっぱり、昔からよく見る夢に関係があるの…?
…あの青年は何かを言おうとしていた。
でも、怖くて逃げ出した。
もしかして、あの子もあの夢のことを知っている?
ううん…馬鹿らしい。
きっと、気のせいよ…
夢の中のあの人にあの青年が似ていたんじゃない。
たまたま、隣にいた彼の顔を夢の中のあの人だと思い込んでしまったのだろう。
おそらくあまりにあの御神木が昔から見る夢に出てくる御神木にそっくりだったから…
最近、仕事でバタバタしていたから疲れが出たのかな?
何のために気晴らしに来てるのよ…リラックスしなさい私。
そう自分に言い聞かせて、私はこのみに宣言した通りにトイレへと向かった。
そして、私は御神木への参拝を終えたこのみと合流し、手にしているガイドブック通りにこのみと共に続きのルートを進んでいく。
…でも、終始心が落ち着かない。
神社を回っている間、ずっと私の鼓動はうるさかった。
懐かしくて…どこか切ないあの夢を見ている時のように私の胸は高鳴っていたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!