3章枕坂編・下

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3章枕坂編・下

   *ちょっと休憩*  いつも神命迷宮を読んでくださりありがとうございます。  スターやページスタンプ・コメント、大変嬉しいです。  次の話から物語は後半に入りますが、まずはこの後重くなる注意喚起を軽くさせて下さい。 ・拷問表現 ・グロあり  どちらの話も該当話にはシルシをつけておりますので、苦手表現であった場合には回避をお願い申し上げます。 *あらすじ*  夏樹と共に狐面の活動をしていた日和はとある人物に行きつく。  その名は『我妻唯花』、夏樹の家で女中をしていた人物だった。  交戦したところ、不慮の事故により日和は負傷、諜報活動で浮き出てきた隣市の術士家系・比宝家の標的となってしまった。  盗まれたのは四術妃が着ていたとされる【花嫁衣裳】だが、着物を羽織れば意識を奪われ、綿帽子をかぶれば記憶が抜かれると云われる曰く付き。  これを日和着せるつもりであると予測された。  それから春になると隣市から逃げてきた金詰家がやってきた。  当主の名前は金詰紫苑、日和の従兄にあたる男だが、日和を家に戻したいのに日和自身は置野籍の人間になっていた。  それを知るや否や、妻でならば金詰家に戻せると思った紫苑は日和に迫るのだった。  結局それは拒否され、なんとか一つの家族として微妙な距離感を続けるも、今度は篠崎市が妖の気配を纏った人間・人妖で溢れ始め、術士達は苦戦を強いられた。  それも宮川のりあの手で狩り尽くし、一瞬の平穏が手に入ったが、結局日和は比宝家に攫われてしまった。  術士達の抗争、その日は刻々と近付いていた。
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