第2話 恋に落ちる

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「え、付き合うことにしたの?」 翌日の昼休み、私は千紘に昨日の出来事を話た。食べようとしていたメロンパンを持つ千紘の手が止まる。 「うん。好きだなって思ったんだ」 私は、千紘から貰ったミルクティーの蓋を開ける。 「理由とかあるの?」 千紘から聞かれ、私は答えた。 「私のことを支えられるように頑張る。だから俺のことも支えてほしいって言われたの。一方的じゃない言葉が嬉しかった」 自分で言い、少し恥ずかしくなる。そして、昨日の進君の姿に感心した。 「そっか」 千紘はそう言って、メロンパンにかじりつく。 「それでね、今日の帰りにお花見行くんだ」 スケジュール帳を確認して、口角が緩む。 「あのさ」 千紘が、私をゆっくりと見る。 「もし、俺も進と同じことを彩に言ったら、彩は俺を彼氏にしてくれた?」 「んー、してないんじゃない? 千紘は、私にとって1番大切な友達だから」 私は、千紘を見て言う。 「いつもありがとう」
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