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「え、付き合うことにしたの?」
翌日の昼休み、私は千紘に昨日の出来事を話た。食べようとしていたメロンパンを持つ千紘の手が止まる。
「うん。好きだなって思ったんだ」
私は、千紘から貰ったミルクティーの蓋を開ける。
「理由とかあるの?」
千紘から聞かれ、私は答えた。
「私のことを支えられるように頑張る。だから俺のことも支えてほしいって言われたの。一方的じゃない言葉が嬉しかった」
自分で言い、少し恥ずかしくなる。そして、昨日の進君の姿に感心した。
「そっか」
千紘はそう言って、メロンパンにかじりつく。
「それでね、今日の帰りにお花見行くんだ」
スケジュール帳を確認して、口角が緩む。
「あのさ」
千紘が、私をゆっくりと見る。
「もし、俺も進と同じことを彩に言ったら、彩は俺を彼氏にしてくれた?」
「んー、してないんじゃない? 千紘は、私にとって1番大切な友達だから」
私は、千紘を見て言う。
「いつもありがとう」
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