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「海外の人ってさ、キスうまいよね」
「そうなんですかね?」
「うん。なんて言うか、かっこいい」
私はチューハイを一口飲み、隣に座っている彼を見る。
「キス上手そうだよね」
「え?」
彼は私を見て、慌てて首を振った。
「したことないですよ」
「嘘だぁ。高校の時とか、彼女としなかった?」
「彼女なんてできたことないです」
彼はそう言い、私から目を逸らした。
「意外。モテそうなのに」
私は視線をテレビの方へ向ける。テレビでは、男女が抱き合っていた。
「ねぇ、私としてみる?」
私はテレビから視線を逸らさずに言う。
「はい?」
彼が私を見るのが分かった。
「そんなことできないです」
「どうして?」
私は彼を見る。彼の顔は、分かりやすく赤くなっていた。
「だって、そういうのって、告白して付き合ってからじゃないんですか?」
おどおどしている彼を見て、良いと思った。
「私は好きだよ。綺麗な顔をしてるし、控えめで純粋なところとか可愛いと思う」
私は彼の目を見て言った。
「君は?」
「ぼ、僕も、先輩のことキレイで素敵だと思います」
「良かった」
私はそっと、彼の頬にキスをした。そして唇を合わせる。彼の唇を甘噛みし、舌を絡ませる。キスを何度か繰り返した後、私は彼をベッドへ誘導した。
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