第3話 年下の友達

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デートの時、待ち合わせはいつも私のアパートの近くのコンビニだ。彼氏は車を持っており、私を迎えに来てくれる。 「裕也さん! ごめん、待った?」 私が聞くと、裕也やさんは首を振る。 「大丈夫だよ。乗って」 私は彼の車に乗り込む。 「お願いします」 「はいよ」 裕也さんは、就職してから髪を茶色に染めている。日に当たるとオレンジっぽくなる色で、裕也さんに似合っていた。 「よく似合ってる」 裕也さんが、私の髪飾りを見て言う。 「この前会った時、裕也さんがくれたから」 私が笑うと、裕也さんも嬉しそうに笑う。
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