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1、繰り返し見る夢
ああ。。。私を取り囲む様に大勢の大人が平伏している。。。
10畳ほどの空間に何人いるんだろう。20人?30人?くらいだ。。。私は子供だ。
小さい。。。5、6才だ。
これは現実に起こった過去の記憶なのか、それとも夢が描いた無かった事なのか。
これが何時もの夢なら、この後、ダディが。。。ああ。。。ダディが手を振って私を呼ぶ。
「シャイン」と。
私は襖をそっと開ける。男の子が広い和室にポツンと1人で座っているのが見える。
私より少し年上の男の子。
うん。知ってる。この子は、従兄弟の翔お兄ちゃんだ。。。
夢をみている途中で夢だと気づく。
そんなこと誰にでもある事だと分かっている。この夢は繰り返し見ている。1年に数度。いつからかは分からない。でも、ダディに会えるから得をした気分になる。
この夢を見た翌朝は、私は大きな幸福感を感じながら目覚める。
いつも。いつも。。。
18歳のその朝も、私は世界のすべてから祝福され愛されていると感じながら目を開けた。
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