ニコラ様のお役に立ちたいのです

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「いいえ! 拒んでらっしゃるじゃないですか。ニコラ様が一人でご自分を慰めていらっしゃるの、ミアは知ってます!」 「そ、それは……」  ニコラはミアに極々個人的な事まで知られていたことに赤面した。 「衣食住、全て手厚く住まわせて頂いて、わたしの為にたくさんお金を払っていただいて、家事ばかりしていられません!」 「しかし、ミアはまだこんなに儚い……」  ニコラはこの言い訳が通用しないのを知っていた。  出会った当初、骨と皮ばかりだった少女は、適切な栄養をとり、やわらかな輪郭を取り戻しつつある。 「わたし、ニコラ様のおっしゃる通り、ちゃんと太りました! 月のものも規則正しく来ていて、健康です! 手入れも万全です!」 「な、何の手入れだ」 「ニコラ様に遊んでいただく手入れに決まってます!!」  ニコラはミアの媚態をうっかり想像してしまい、慌てて頭を振り、煩悩を振り払おうとした。ミアはジリジリとニコラとの距離を詰めていく。 「いや、いかん、いかんぞ、ミア! 自分を大切にだな……」  詰められた分、後ろに下がりニコラの背がヘッドボードに当たる。 「もしかして、ニコラ様は、もっと厚くふくよかな女性がお好みなのですか? それならミアは、もっと食べて太りますから!」 「――ちがう、そんなことはない! ミアはそのままの目方が健康で美しいと思う。そういうことではなくてな」  ミアは、ならばと主人の手を取った。  ニコラの手は厚く、ゴツゴツとしている。赤く燃えるような髪に、緑の澄んだ目の涼やかな美貌からは想像できないほどの荒れた拳だ。 「ニコラ様、ご存知ないかとは思いますが、わたし、割とあったんです……」 「――何が?」  ミアはニコラに手を振り払われなかった事を喜び、更に大胆な行動をとりはじめた。ニコラの手を両手で握ると、自分の胸まで引き寄せて、柔らかく弾力の出てきた膨らみに押し付ける。  ニコラの体は正直だ。思わず指先に力をいれて、膨らみの形を探ってしまう。 (――柔らかい。文句なしにこれは宝だ)  服の上からでも伝わる、乳房の張りに理性が溶けかける。決して大きな盛り上がりではないが、好ましい質量だ。  薄い夜着越しに、少し硬い先端が感じられて心が躍る。
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