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ミアがドンドンと浴室のドアを叩く。
ミアの「中に」と言う単語が幻想を伴ってニコラをより一層奮い立たせる。
「ば……中に入れてとか……今、そんなこと言うんじゃ、ないっ」
ミアの体液が染みついた夜着に剛直を擦り付けながら、ミアの媚態を思い出す。
「ニコラ様、嫌です! お一人でなさらないでください! 嫌ですってば!」
添い寝の間に溜まりに溜まった欲望の渦が、陰嚢を重くしている。
「ニコラ様、ここを開けて、私の体で慰めさせてください」
(もう長くはもたない……)
「だから、そういうはしたないことを……」
「すぐにお使いいただけるようにしますので、ご自身でなさらないで、ミアのここでしてください!」
今のニコラには、ミアの発する言葉、全てが凶器だった。
(そうだった、ミアの柔らかい秘部に私は触れたのだ……あの柔らかさ……)
ぬるぬると誘うようにあふれる愛液を思い出すともう限界だった。
指についていたミアの愛液をべろりと舐めとると、背徳感が背筋を駆け巡る。
「う、ぐっ……」
ニコラの鈴口から、たいして触れてもいないのに馬鹿馬鹿しい量の白濁が飛び出し、ミアの夜着だけでは止まらず、浴室を汚した。
「ニコラ様のバカぁ……」
ドアの外からミアの罵る声が聞こえたが、今まで味わったことのないような快感を得てしまったニコラは、ミアの罵り声さえ教会の鐘のように聞こえた。
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