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「本命彼女がいる…はあ…」私は深く深くため息をつく。
「いや、ほんまわからへんって、あくまであくまで、想像やから」姉さんが私の頭をポンポンと叩いてくれる。
「そのあと連絡きたん?」
「いいえ、何にも…そこも気になるんですよね」
「わからんことが多すぎて、変にすれ違ってるだけかもしれんへんしなあ」
「本命じゃなくても一回、中途半端にデートしてそれっきりってことは、普通はないと思うけどなあ、私の経験上な」
「まだ、チャンスあるってことですか?」私は前のめりになった。
「あるある、全然、当たり前やん。本命とちょっともめて、はるちゃんに気持ちが傾いてるのかもしれんし」
「そんな器用そうな感じの男の子じゃなかったですけど」
「男はみんな、似たり寄ったりや。不器用な奴はすぐバレるけどな」
「結局できることは、攻めるか守るかしかないんやから、連絡待つよりも攻めてみようか」姉さんがうなづく。
「どうやってですか、家とか知らないですよ」
「アホ、それはストーカーのやり方やん。今はそんなんあかん時代やねん。ただはるちゃんから、次のデート誘ったらええねん」
「デートですか…どんな風にさそったらいいんですか?」
「知らんがな、いやいやその辺は、私らの頃とはほら、世代の差っていうのがあるからさ、色々ググって見て、自分に合った誘い方研究したらええんとちゃう。あんまり重すぎると男子も引くからな」
自分から誘うって…できるかなあ…
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