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風呂は命の洗濯だって、誰かが言ってたっけ。
そんなことを思いながら、肩まで湯船につかって全身をほぐした。目を閉じて何も考えないように努める。
心身ともにリフレッシュできた舞は、ドライヤーをかけながらこのあとの食事について考える。
冷蔵庫にお肉があるはずだから、それを使って野菜炒めを作ることにする。
メニューを決めたあとは、手際よく料理を進める。
調理が終わる頃にちょうどよくお米が炊き上がり、スムーズに食事にありつけることができた。
「火曜日って何があったっけ……」
食事と同時にテレビの電源を入れる舞。
新聞は取っていないから、適当にチャンネルを回して出てきた中から一番見ていられそうなものを選ぶ。今日はクイズ番組を見ることにした。
クイズの答えを考えながら、箸を動かす。
テレビに向かって話しかける習性はないから、黙々と食事を進めることになった。
「……ごちそうさまでした」
手を合わせて食事を終え、すぐに皿洗いへ移る。
この作業を後回しにしても何もいいことはないと、普段の仕事から学習している舞は、片付けまでが料理であると考えるようになっていた。
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