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これには問いかけた方も納得するしかない。 誰だって命は惜しい。 「では、先に進みます。今回のルールです。」 再び切り替わるスクリーン。 『ルールについて』 ・対象者は犯罪レベル最上級の者とする ・平等性を持たせるため、全員二十歳とする ・参加人数は十名とする ・関係者において今回の計画は極秘裏とする ・スキル発動のため、没収した媒介道具は返却とする ・衣服の選択は自由とする ・『パラダイス』に行けるのは勝ち残った一人とする ・それ以外の者に関しては死亡の確認がとれること ・会場は無人島をフィールドとし立ち入り禁止とする ・脱走者は即座に遠隔射撃にて射殺を実行する 「以上が内容となりますが、質問はありますか?」 一人が手を挙げる。 「これは実質生き残った一人以外を口封じのために全滅させる。と、取って良いのか?だとしたら、当人たちには何と言って参加させるんだ。」 「まさに仰ると通りです。この計画は外部に漏れないよう水面下で行います。なので、下手に生きて外に出られる訳にはいきません。 彼らは異常者です。本間のスキルでは定期的な演説が必要となるため、広大なフィールドに広がってしまうと確実性が確認できない。 なので、本人たちに納得していただきました。」 「していただきました?もう準備が整っていたのか?!」 「はい。彼らには殺し合いの承諾は取ってあります。ただし、勝ち残った時の『報酬』は少し脚色しましたが…。」 「脚色って…。まさか金か?」
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