きっかけ

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きっかけ

 高2の夏に、"それ"は突然やってきた。  部活で帰りが遅くなった私は、薄暗い路地を一人で歩いていた。部活の友達とは方向が違うので、一人で帰るのは慣れている。 「やっと描き上げた……。コンクールに間に合って良かった!」  この日の私は、きっと疲れていたのだろう。 「あっ!危なーーーーーい!!!!」 と、声が聞こえた瞬間、鋭い痛みと共に視界が黒く染まった。
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