太陽の塔の中身ってどんなのか知っていますか。

3/4
前へ
/4ページ
次へ
テーマ館は、地上、地下、空中の3層にわたる展示空間で、博覧会のテーマである「人類の進歩と調和」を最も表現する場でした。テーマ館の中心「太陽の塔」は、博覧会全会場の象徴として人間の尊厳と無限の進歩、発展を表現したもので、高さは約70メートルにもなり大屋根を貫いてそびえ立ち左右に腕を広げて会場を訪れた人々を迎えました。 その地下部門となる「調和の広場」の地下部分では、「生命の神秘」をテーマに進歩や調和の根源にある混とんとした原始的な体験を、地上部門では、「現代のエネルギー」をテーマに人間の生き方の多様さ、そのすばらしさや尊厳を、そして大屋根の空中部門では、「未来の空間」をテーマに人間尊重の未来都市の姿をそれぞれ表現していました。 来場者は、地下展示から太陽の塔の内部を通って大屋根の空中展示へと繋がる経路で観覧していました。 太陽の塔の内部の展示空間には、鉄鋼製で造られた高さ約41メートルの「生命の樹」があり、樹の幹や枝には大小さまざまな292体の生物模型群が取り付けられ、アメーバーなどの原生生物からハ虫類、恐竜、そして人類に至るまでの生命の進化の過程をあらわしていました。 博覧会終了後は、地下の展示空間は埋められ、巨大な大屋根は1977年から1978年度(昭和52年から53年)にかけて撤去されましたが、50年近くの時を経た今でも太陽の塔は万博記念公園のシンボルとして残されています。 c92f793f-ad06-44fd-8c53-6ecf6d09b7c8
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加