小さいオジサンとぼく

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 とりあえず一度目を閉じ、10数えて目を開けた。  ……やっぱいるわ、小さいオジサン  はあ、と思わずため息。 「ぼく、アタマ、おかしくなったかな……勉強のしすぎかな」  などと呟いてみたけどいやいや、そんな頭がおかしくなるほど勉強なんかしてないし。 「君はおかしくない、私は確かココに存在しているぞ」  オジサンは胸を張り、ぼくに向かって手招きをした。  うーむ……これはいわゆる中二病ってやつ?自分は選ばれし人間で宇宙人とコンタクトできますみたいな?確かにぼく、いま中二だけどこんな事ってホントにあるの?ぼくは小さいオジサンの正体を暴くべく、ベッドから降りてオジサンのいる机の前に移動し椅子にすわった。近くで見ても人形とかではなくやっぱり普通のオジサンにしか見えない。オジサンは、ニコニコ顔でぼくを見上げている 「つーか、オジサン何者?」 「私はスクナだ、よろしく」 「スクナ?」 「本当はもっと長いのだがね、略してスクナだ」
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