小さいオジサンとぼく

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「……スクナさんって、幽霊とか、妖怪かなにか?それとも宇宙人?」 「うむ、私は日本人が八百万(やおよろず)の神と呼んでいるうちの一柱だ」 「神様ですか?!ずいぶん小さいんですね……」 「八百万というくらいだからどんな神がいてもおかしくないだろう」 「まあ、そうですけど……」  日本の神様ってこう、なんか白い着物みたいなの着てヒゲが長くてじゃらじゃら音のしそうな首飾りをつけ、木の杖とか持ってるイメージなんだけど……なんか違う。 「神様がなんでメガネをかけてスーツ着てるんですか?」 「メガネにスーツ?よくわからないが君には私の姿がそのように見えているのだろう。私たちの姿は見る者によって変わるらしいので」 「じゃあぼくにはスクナさんの姿が身長10センチ、50才くらいのサラリーマンのオジサンに見えるんですけど他の人が見たら違うの?」 「そういうことになるな」  そう言ってスクナさんが腕を組み、うなずいた。  ……このオジサンが神様?
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