3人が本棚に入れています
本棚に追加
ガーリンソンとグラナスが暫く無言を貫いた後、「どけ」と聴衆の隙間を抜け、2人はその場を立ち去った。
それに伴い、皆もばらばらに散っていった。
ラルフは貴族が大嫌いだった。
なんて自分勝手な生き物なんだ。
だからラルフは自分の中に微かに残る貴族の血を嫌がった。
遥か昔、ラルフの家柄、ルーカス家は伯爵という貴族の中でも一流の貴族だったようだ。しかしそれも100年以上も昔の話。
徐々に落ちぶれていき、今は貧民に成り下がっている。
「いつかあいつらの上に立ってやる」
憎々しい貴族を黙らせるためには奴らを超えなければならない。
ラルフは貴族を嫌いつつも、いや、だからこそ、ルーカス家を復興させ一流の貴族になることが奴らに対する最大の復讐だと考えた。
最初のコメントを投稿しよう!