戦艦陸奥沈没の原因

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戦艦陸奥沈没の原因

ある駆逐艦乗りだった老人から 陸奥の沈没の原因を聞いていたので、 現地に行ってみた。 その老人は癌で亡くなったが 認知症ではない。 戦艦陸奥が停泊する予定の場所に、 問題の駆逐艦が停泊していた。 敵の潜水艦探知の情報から 急に出撃命令が出た。 駆逐艦の士官達は 休暇で誰も居ない。 一人の兵曹長が、 艦に残っている水兵を使って 信管をセットした 対潜水艦爆雷を 艦の後ろのレールに載せる。 しかし、急いでいたので 水兵がミスをして 一個の爆雷を海に落としてしまった。 一瞬、その場に居た者は 甲板に伏せた。 しかし、爆雷は爆発しなかった。 深度の関係らしい。 この事を 兵曹長は、 上司に報告せずに誤魔化した。 その後、直ぐに出撃したので 誰も知らないはずだったが、 別の部所にいた水兵が、 全てを目撃していた。 それが、亡くなった老人だった。 その後に停泊した戦艦陸奥は スクリューで海底の泥を巻き上げた時 爆雷の深度が、微妙に変化して 爆発したらしい。 問題の駆逐艦は、 敵に沈められて 兵曹長と部下達も全員戦死したので うやむやになった。 その駆逐艦が、 爆雷を海に落とした瞬間を 見てきた。 自分の衣装は、海軍軍属。 次いでに、海軍の缶詰を大量に買って帰る。
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