時間旅行

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時間旅行

この三面鏡は、タイムマシンだった。 しかし、過去にしか行けない。 過去の自分に遭遇しても 未来の歴史は変わらなかった。 故に、子供の頃の自分とも遊ぶ事が出来た。 行きたい時代の衣装を準備してから行く。 衣装代が大変になる。 言葉も文字も事前に学習している。 歴史の本を読みまくり、暗記しまくる。 未来には行けないので 予言は出来ないが 過去は変えても 元の時代に戻ると 何も変わっていなかった。 自己満足のホログラムの世界みたいだ。 本当は、宇宙人の母船の中にある ホログラムデッキの中なのかも知れないが、 叔父さんは何も言っていない。 しかし、叔父さんは 過去に、UFOの写真や動画をよく見ていた様だった。 地球人のルーツは、別の星で 地球とそっくりの街並みの場所に居て 自分達よりも、少しだけ技術が進歩しているらしい。と生前に 親しい友人に説明していたらしい。 ただし、宇宙人に直接会った事は無いらしい。 人間と同じ形の宇宙人なので 街ですれ違っても判らない。 日本には、日本人にそっくりな人が多く、たまに白人や黒人系の観光客が混じっているらしい。 しかし、それもホログラムかも知れない。 何もない六畳間の部屋を ただ、うろうろして満足しているのかも知れないが、 楽しいので不満はなかった。
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