水雷艇吾妻

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水雷艇吾妻

小樽港外に、日露戦争で手に入れた 金、銀財宝を 水雷艇吾妻が投棄したと言う噂が有る。 昭和三十三年に ある、サルベージ会社の人が 海底を捜したが 発見できなかった。 今の技術力で捜索したら 見付かる可能性が有るが。 ただの、噂話では お金の無駄使いになる。 それならば、 確実に沈んでいる 自衛隊のF86セイバージェット戦闘機、グラマンアベンジャー艦上雷撃機、コルセアF4U戦闘機、グラマンF6Fヘルキャット戦闘機を サルベージした方が 利益になる。 しかし、 事実かどうか確かめに行った。 夜間、 現代から持って来た ゴムボートを漕いで 夜間スコープと双眼鏡で 小樽港沖合いの 水雷艇吾妻を発見した。 石狩湾に入って 小樽港沖合いで錨を下ろしていた。 「ガラガラガラ!」 間もなく、水兵達が 木の箱を重そうに運んで 海面に投棄していた。 多分、この箱が そうかも知れないが、 鉛のインゴットかも知れない。 この当たりの水深は 五十メートル位だが 令和の時代では ヘドロに深く沈下しているので 金属探知機で捜すしかないだろう。 それが金塊や銀塊の確認は 出来なかったが 間違いなく、何かが有る。 損してもダメージが無い 超セレブなら良いかも。 アメリカ人に頼むしか無いが 相手にされないのが確実だと思った。
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