ロボット

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ロボット

宝塚市のK君のその後が気になって、 数ヶ月ぶりに行ってみた。 血糖値が高く、高血圧に悩んでいた。 室内作業ばかりで運動不足。 仁木町産のブルーベリーを土産に持って行った。 ゴボウとアスパラガスが 前立腺に良いので 毎日食べていると言っていた。 肝心のロボット製作は、 保管の都合から 頭の部分をメインに作っていた。 表情も変化するし、 声も出せる、 しかし、会話は出来ない。 彼の趣味であり、 販売目的が無いので これで良いと思った。 彼の好きな人しか作らない。 色々な人の頭が不気味で 江戸時代のさらし首みたいな感じだったが、 楽しんで来た。 谷啓「ガチョーン!」 坂上二郎「飛びます!飛びます! うひひひ!」 南州太郎「お邪魔します!」 南伸介「びっくりしたなーもー!」 ポール牧「パッチン!パッチン!指パッチン!」 牧伸二「あーあやんなっちゃた!あーあああ驚いた!」 玉川カルテットは、背の低い人だけだった。「金も入らなきゃ女も入らぬー!あたしゃも少し背が欲しいー!あんあーあん!あんあーあん!あんあーあん!」 チャッキリ娘は、左側の背の低い人「あーチャッキリチャッキリチャッキリなー!チャッキリチャッキリなー!」 頭がくらくらしたが 何となく元気になった。 胴体は、分解して別々に保管していると言っていた。 金持ちの高度な暇つぶしに 羨ましく思った。 マニアックな他の人達も見せてもらった。 その都度、 ロボット頭の後ろに 太いコードを付けるので 大変だが、楽しいので止められなかった。 萩本欽一「何でそうなるの!」 加藤茶「うんこちんちん!」 和田あき子「ハラヘってヒフって!こんなハハヒッホー!ハラヘってヒフって!ホヘハイホー!」 若い頃の和田あき子ロボットが K君のお気に入りで 時々、 胴体を付けて 振り付けを楽しみ ハリセンを持たせて K君の頭を叩かせて 「バカやろー!うちは病気かー!」 と言わせてニコニコしているみたいだった。
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