シュムシュ島

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シュムシュ島

北千島の先端のシュムシュ島に行って来た。 終戦後、直ぐだが 無人だった。 日本の捕虜達はシベリア送り。 飛行場には 隼の三型が、数機体放置してあった。 未だ飛べる感じ。 操縦席を覗いて 貴重な操縦桿を外した。 島の反対側の 激戦地跡に行く。 ロシア兵と日本兵の遺体は 整理されていて見当たらない。 九五式軽戦車、九七式中戦車、九七式改中戦車の残骸を 各個調べてみた。 炎上していない個体は 程度が良かった。 その中から 操縦席回りの小物や、戦車砲の照準器機、車載機関銃の放熱カバー等を外した。 空の弾倉も拾う。 現代の日本戦車レストアマニアに売る。 隼三型の部品は アメリカでレプリカを飛ばすレストアをしている人に売る。 焼けた日本戦車の中に 未だ、戦車兵の遺骨の破片が残っていたが 回収しない。 古戦場の遺骨はそのままいじらない。 イチイチ回収していたら きりがない。 その場で祈って終わり。
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