グアム島

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グアム島

グアム島の横井さんの穴に行く途中に 九九艦爆の残骸が有った。 現在は、島の博物館に 尾翼部とエンジンが展示して有る。 以前の墜落現場には 土中に主翼が有り 折れた車輪や胴体内機銃も近くに有った。 垂直尾翼に機体ナンバーの跡が残っていたので 亡くなったパイロット二名の特定をした。機体の真ん中は 火災で焼失していたので 遺骨は無い。 主翼の燃料タンクの四角いジュラルミンの蓋と操縦索の一部を回収して 靖国神社の博物館に納めた。 当時のこの場所は、米軍管理地内だったので 入り口のフェンスの鍵を開けないと入れなかった。 どうしてこの機体がここに落ちたのか 当時に行って見た。 晴天のグアム島の空、 九九式艦上急降下爆撃機の編隊が 燃料不足でグアム島の飛行場に降りて来た。 ゆっくり旋回しながらフラップを降ろしてエンジンを絞る。 固定脚なので脚の出し入れは無い。 そのタイミングで 上空で待ち伏せていた グラマンF6F戦闘機が降下して 九九艦爆に一連射した。 ダダダダ! 九九艦爆の操縦員に弾が命中して 機体は、キリモミで垂直に墜落する。 高度が低いのと燃料が少なかったので 真ん中が焼けただけでその他は残っていた。 マリアナ沖海戦の時の 空母隼鷹の第2時攻撃隊の 下士官2名。
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