空腹巫女と就活霊

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まぁ、彼女が退くのも無理はないだろう。 現在私が食べている夜食は、軽く成人男性10人分はあるのだから。 私は、サイドメニューのチョコレートパイを口に運びながら、女性に視線を向ける。 そして、彼女の疑問に答えてやった。 「あのね。これは体質なの。例えば霊と会話したり……霊能力を使うと、エネルギーを消費して、異常にお腹が空くのよ」 ――そう。 霊能力を使う度に異常に空腹になる。 食べることが、まさに私の霊能力の源であり、支えなのだ。
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