空腹巫女と就活霊

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面接官が話し掛けて行くにつれ、どんどん悪くなっていく美々の顔色。 と、そんな美々の異変を感じ取ったのか、面接官が日本語に切り替えて話しかけて来た。 「あの、小川さん?貴女もご存知の様に、うちは外国籍の求職者も多いから、事前に面接の言語を選んで貰っているのよ。確か貴女にも、その旨のアンケートを送ったでしょう?それによると、貴女は、『英語と日本語の両方で面接希望』にチェックが入っている様なのだけど」 面接官の言葉に、あからさまに「?!」な表情を浮かべる美々(ばか)。 (さては此奴(こやつ)、あまり読まないで適当に返信したな?) いや、この美々(あほ)なら、読んでも意味がよく分からなかったという説もある。 が、まぁ取り敢えず――アンケートすらよく理解出来ていないお馬鹿さん、ということは面接官には存分に伝わったらしく。 美々の最終面接初戦は華々しく――且つ、無様に散って逝ったのだった。
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