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それから私は、祭具を変え、祝詞を変え、数時間にわたり女性のお祓いを試みた。
が、どれも全て無駄だったのである。
呆れるくらいにノーダメージ。
渋々除霊を諦めると、一旦自室に戻り、夜食を摂る事にした私。
ちなみに今日の夜食は、近くのハンバーガー屋からデリバリーして貰ったバーガー複数とポテトLサイズ、それにナゲットやパイ等のサイドメニュー達だ。
「うわ~、おいしそ~。いいな、いいな〜」
私の周りを飛び回りながら、夜食を凝視してくる女性。
涎を垂らしそうな勢いだ。
私はそんな彼女を無視して、夜食を食べ始める。
先ずは大好きなチーズバーガーを食べ、その後フィッシュバーガー、ホットドッグ、海老の入った和風のバーガーに、プレーンなハンバーガーと食べ進めていく私。
勿論、サイドメニューをつまむ事も忘れない。
45ピース入りのパーティーサイズのナゲットにLサイズのポテトがどんどん私の口の中に消えていった。
さながら、一人ジャンクフード祭だ。
と、私が食べ進めて行くにつれ、女性の霊の私を見る目が、徐々に変わって来る。
「え~……なんか、量がおかしくありません?」
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