NEGAI
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女の人はただの人になりました。 力を無くした女の人の所には誰も来なくなりました。 でも女の人は幸せでした。 心が軽くなったのです。 もう誰かの願いではなく自分の願い事だけを叶える為に生きればいいのですから。 それでも、女の人は毎日月に願っている事がありました。 「どうか、今まで願いを叶えた人たちが幸せでありますように」 橙色の月はそんな女の人を柔らかい光で包み込んでいるのでした。
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