私が死んだ訳

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私が目を覚ますと辺りは真っ暗闇で、何も見えなかった。 耳を澄ますとざわざわとした草が風に揺らぐ音と川が流れるような水音が聞こえてきた。 少しすると暗闇に目が慣れてきて、仰向けになっていた私はゆっくり上半身を起こし、そしてその場で立ち上がった。 私が辺りを見回すと、遠くの方に光の点のようなものがあることに気が付いた。 その光の点のようなものは少しずつ大きくなっているように感じた。 さらに私が目を凝らして見つめていると、その光は私に近づいてきているようだった。 そしてその光は大きくなって、光の中から女性の姿が現れた。 私は驚いて言葉が出なかったけれど、その女性が、 「私は死者の案内人です。」 と話しかけてきた。 私が、 「私は死んだのね!」 と答えると案内人の女性が、 「そうです。  貴方は『石川 麗華(いしかわ れいか)』さん、22歳ですね!」 と言ってきた。 「なぜ私のことを知っているの?」 私が問いかけると、案内人の女性が、 「私は生前の麗華さんを知っています。  私は7日間、麗華さんにこの世を案内します。  7日後に、あの世に案内いたします。」 と教えてくれた。
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