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「私、取り返しがつかないことをしてしまったのね!」
千颯は自分が犯した罪の重さを認識したようだった。
「私は麗華と雄絆が付き合っているのかと思って誤解していたのね!
謝って済むような問題じゃないよね!」
こう話すと千颯の目から涙がこぼれ落ちた。
そんな千颯の姿を見て、私は怒る気にはなれなかった。
「千颯、私は生き返ることはできないの…
正直、もっと生きていたかった…
千颯、雄絆のことをよろしくね!」
私を殺した相手に、私は何を言っているのだろうかと思いながら、私は千颯が泣く姿をじっと見つめていた。
「ごめんなさい!
本当にごめんなさい!」
千颯が心の底から後悔している様子が伺えた。
「私はもうこの世に未練はないわ!
さようなら千颯!」
こう話すと急に辺りが暗くなり、私は三途の川に戻っていた。
私はとうとうあの世という所に行くのだと思った。
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