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「貴方は誰ですか?」
と、聞いてみた。
きっと「死神です」と答えるだろうと、予測のした上で聞いてみた。
「貴方の希望を叶えに天国からやって来た天使です」
と、言葉が明るい。
「天使だって?死神じゃないのか!
普通死んだ人の迎えは死神だろう!」
「普通はそうですが、貴方の場合は違います。
私は、天国から見てました。貴方は可哀想な人です。
真面目に生きてきたのに、人殺しと言う冤罪をかけられた。
そして真実を訴えても、誰も信じてはくれなかった。
私は、貴方に同情していましたよ。可哀想で泣いていました」
と、信じられない言葉を言う。
「だから、貴方が生前思っていた願いを私は手伝いにきたのです。」
「手伝うって、あの裁判官と馬鹿刑事を呪い殺す事をお前は手伝うと言うのか?」
と、驚き尋ねた。
「そうです。貴方のお手伝いに来ました」
「人を呪い殺すなど、天使のする事では無いぞ!
お前は天使でなく悪魔だろう?どうなんだ」
「天使も悪魔も同じです。
呼び方が変わるだけです。
貴方の味方が天使です。貴方にとって私は有益な味方です。
天使と呼べるでしょ。だけど相手に取ったら害を与える悪魔です」
「なるほど。お前は俺にとっては天使だな。
どうやって、奴らに仕返しをするんだ?」
と、俺は上から目線で威張って言う。
「それは、貴方が考えることです。私は貴方の手伝いをする事しか出来ません」
「じゃあ、奴らを呪い殺したいのだが、どの様にすれば良いのかわからない。教えてくれ」
「貴方は、誤解していますね。
相手を呪う事はそう簡単には出来ません。」
「じゃあ、どうしたらいいんだ!」
と、怒る様に俺は言った
「呪う事は出来ませんが、取り憑く事は出来ます。簡単ではないのですが。」
「取り憑くとは、どう言う事だ?」
と、驚きを隠せない私である。
「取り憑くと言うのは、その人に乗り移る事ですよ。そして相手を虐めるのです。
実を言いますと、貴方は生前は運の弱い霊が取り憑いていたのです。
だから、あの様な悲惨な目に遭ったのです。」
と、何だか嬉しいそうに天使が言った。
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