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VS女王⑥
いやはや、転生したファンタジーの世界で、大人のおもちゃを拝見するとは。
しかも、異世界ならではに、非科学的な力で開発された、一生命体のような疑似男根なんて。
当てられた感触も固く熱くて蒸して、本物っぽい。
女王さまに尻を舐められるより、大人のおもちゃで弄ばされるほうが、まだ気が楽なものを、器具プレイは前世も、今世も未経験。
初体験にして、活きのいい男根を飲まされては、どうなるものやら。
生唾を飲みこむ間もなく、合図なしに一気に押しいれられ「はああん!」と初めからメスイキ。
太い男根だから、中がぱんぱんで、弱点も圧迫されたまま。
すこし揺すられるだけで、腰がじんじん痺れて「やあん」とびくんびくん。
突っこまれていると、どうしたって弱点を刺激されるのが避けられない。
できるだけ、振動を与えないようにしても、おもちゃを手にした女王さまが放っておくわけがなく。
射精せずとも達したのは、あきらかなのに、変わらない勢いで男根をずっちゃずちゃ。
はじめのメスイキと変わらない快感が、絶え間なく突きあげるのと、コックリングの絞めつけのキツさに、苦悶しながらあんあん。
うわ言のように「じょおさま、お許しを・・・!」と切願するも「ふふ」と手を早めて。
「勇者は生まれながらに徳があるように、精神的に成熟して、年以上に大人びているが、身体的にはまだまだ衝動や熱を持て余しておるからな。
相手の状態や顔色をうかがう余裕なく、こうして己の欲を燃え盛らせるままに、全力で叩きつけてくるのだろう?
暴れん坊な一物を飲みこむほうは、たまったものではないが、乱暴に翻弄されるのもワルくない。
ちがうか?
お前のが、ほら、弾けそうに膨らみきっておるぞ?
お漏らししたのを、てかてかにしながら、歓喜するように震えおって、なんとも卑猥よ」
「はあう、やあ、ああ、じょお、さまあ!触、な、ん、うんあ、あう、ああう、や、やあ、お、許しをお!」
「淫らな体はとっくに自白しているが、お前の口から聞かせなさい。
いつもこうして物欲しげに勇者を咥えこんで、挑発するように腰をくねらせ、一滴も漏らすまいと精液を絞りとっているとね」
「打ち明ければ、ラクにしてやろう」とそそり立ったのを指でくすぐるのに、あんあん腰をくねくねしつつ、口を割らなかった。
勇者一行の企てを把握しながら、どうして、しかけ人を自分の懐に入らせたのか。
疑似男根で俺を拷問するようなことをして、なにがしたいのか。
女王の目的がなんなのか、知れなかったが、好意的でないのは、たしかだろう。
ただでさえ自分の国の都合で「云うことを聞かないと、コンパスあーげない」とイジワルをして、世界の救済を目指す勇者の足どめしているのだから。
これ以上、オトメルのわがままな独断で拘束されないよう、弱みを握られるわけには。
もし、たんに女王が好奇心から戯れているにしろ、やっぱり口を滑らせられない。
最初の謁見では、無関心だったようなものを、勇者の下半身事情を知ったら「味わってみたいものだ」と舌なめずりしそう。
で、「私の相手をしてくれれば、コンパスをくれてやろう」と交換条件をだしてきたら?
騙されて全財産失っても懲りない、自己犠牲精神あふれるお人よしならぬ、天下のお馬鹿さんな勇者はきっと「さあ!」とばかり身を捧げる。
なんてことは、なにがなんでも阻止すべき。
勇者は白魔導師と恋仲なのが公認だし、そのイメージは爽やかでクリーン。
女王に体を売ったとなれば、清廉潔白イケメン勇者の名がすたる。
人人の輝かしい希望の象徴に、すこしでもケチがつかないよう、守らないと。
いやいや、勇者と女王がセックスするのを、俺が個人的に阻止したいわけではないから。
勇者に浮気されて、自ら浮気もしている立場で独占欲とか、ばかばかしい。
女王に前世の恋人を重ねて、つい胸の内で言い訳を。
見透かしたように「小賢しいわ」とばかり、にやりとされて、疑似男根でとことん鳴かされて泣かされたけど。
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