VS女王⑥

1/1
前へ
/21ページ
次へ

VS女王⑥

いやはや、転生したファンタジーの世界で、大人のおもちゃを拝見するとは。 しかも、異世界ならではに、非科学的な力で開発された、一生命体のような疑似男根なんて。 当てられた感触も固く熱くて蒸して、本物っぽい。 女王さまに尻を舐められるより、大人のおもちゃで弄ばされるほうが、まだ気が楽なものを、器具プレイは前世も、今世も未経験。 初体験にして、活きのいい男根を飲まされては、どうなるものやら。 生唾を飲みこむ間もなく、合図なしに一気に押しいれられ「はああん!」と初めからメスイキ。 太い男根だから、中がぱんぱんで、弱点も圧迫されたまま。 すこし揺すられるだけで、腰がじんじん痺れて「やあん」とびくんびくん。 突っこまれていると、どうしたって弱点を刺激されるのが避けられない。 できるだけ、振動を与えないようにしても、おもちゃを手にした女王さまが放っておくわけがなく。 射精せずとも達したのは、あきらかなのに、変わらない勢いで男根をずっちゃずちゃ。 はじめのメスイキと変わらない快感が、絶え間なく突きあげるのと、コックリングの絞めつけのキツさに、苦悶しながらあんあん。 うわ言のように「じょおさま、お許しを・・・!」と切願するも「ふふ」と手を早めて。 「勇者は生まれながらに徳があるように、精神的に成熟して、年以上に大人びているが、身体的にはまだまだ衝動や熱を持て余しておるからな。 相手の状態や顔色をうかがう余裕なく、こうして己の欲を燃え盛らせるままに、全力で叩きつけてくるのだろう? 暴れん坊な一物を飲みこむほうは、たまったものではないが、乱暴に翻弄されるのもワルくない。 ちがうか? お前のが、ほら、弾けそうに膨らみきっておるぞ? お漏らししたのを、てかてかにしながら、歓喜するように震えおって、なんとも卑猥よ」 「はあう、やあ、ああ、じょお、さまあ!触、な、ん、うんあ、あう、ああう、や、やあ、お、許しをお!」 「淫らな体はとっくに自白しているが、お前の口から聞かせなさい。 いつもこうして物欲しげに勇者を咥えこんで、挑発するように腰をくねらせ、一滴も漏らすまいと精液を絞りとっているとね」 「打ち明ければ、ラクにしてやろう」とそそり立ったのを指でくすぐるのに、あんあん腰をくねくねしつつ、口を割らなかった。 勇者一行の企てを把握しながら、どうして、しかけ人を自分の懐に入らせたのか。 疑似男根で俺を拷問するようなことをして、なにがしたいのか。 女王の目的がなんなのか、知れなかったが、好意的でないのは、たしかだろう。 ただでさえ自分の国の都合で「云うことを聞かないと、コンパスあーげない」とイジワルをして、世界の救済を目指す勇者の足どめしているのだから。 これ以上、オトメルのわがままな独断で拘束されないよう、弱みを握られるわけには。 もし、たんに女王が好奇心から戯れているにしろ、やっぱり口を滑らせられない。 最初の謁見では、無関心だったようなものを、勇者の下半身事情を知ったら「味わってみたいものだ」と舌なめずりしそう。 で、「私の相手をしてくれれば、コンパスをくれてやろう」と交換条件をだしてきたら? 騙されて全財産失っても懲りない、自己犠牲精神あふれるお人よしならぬ、天下のお馬鹿さんな勇者はきっと「さあ!」とばかり身を捧げる。 なんてことは、なにがなんでも阻止すべき。 勇者は白魔導師と恋仲なのが公認だし、そのイメージは爽やかでクリーン。 女王に体を売ったとなれば、清廉潔白イケメン勇者の名がすたる。 人人の輝かしい希望の象徴に、すこしでもケチがつかないよう、守らないと。 いやいや、勇者と女王がセックスするのを、俺が個人的に阻止したいわけではないから。 勇者に浮気されて、自ら浮気もしている立場で独占欲とか、ばかばかしい。 女王に前世の恋人を重ねて、つい胸の内で言い訳を。 見透かしたように「小賢しいわ」とばかり、にやりとされて、疑似男根でとことん鳴かされて泣かされたけど。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加