26人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
ふう…今日は土曜日、午前中だけだったけど
しっかり働いてきた。
バイト帰り、家電量販店で
ホームシアター用の、プロジェクターを見てみる。
どれも値段が高くて、まだ買えそうにないなあ…
はあ…スクリーンも高くて、ため息をつきながら
自宅マンションに帰ってきた。
玄関の鍵を開けて、靴を脱いで…
玄関の内側から鍵をかける。
そのあとは荷物を置くために寝室に入った…
私の部屋に、ホームシアターが
来るのはいつになることやら…
ふう、まあ…しょうがないわね。
荷物を寝室にある、勉強机と
セットの椅子の上にのせて…
鞄から、スマホだけ取り出し
寝室から出てリビングに戻る。
ん~!なんか、急にモヤモヤしてきたっ
親友のみゆに電話しよ!
私は、スマホを片手に
ベランダに出て、みゆに電話する。
私
鈴崎 美音
「あ、もしもし…みゆ?
私!美音だけど…」
電話口
みゆ
『あ、みおん!どうしたの?』
親友の声を聞くと、なんだか安心するなあ~♪
私
鈴崎 美音
「もぉさあ…私が喫茶店で
バイトしてるって話は知ってるでしょ?」
電話口のみゆの、頷くような声が聞こえる。
電話口
みゆ
『ああ、うんうん、言ってたね…
それが…どうかしたの?』
私は、手すりに肘をつく。
私
鈴崎 美音
「うん…いくらバイトしても、前々から言ってる
プロジェクターとスクリーンが買えなくてさあ…」
電話口のみゆから、また
頷くような息づかいが聞こえた。
最初のコメントを投稿しよう!