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電話口
みゆ
『それな!あたしも気になってさ
ちょっと、家電量販店に
行ってみたんだけど、マジで高いんだよね~』
私は何度も頷いていた。
私
鈴崎 美音
「分かるわ~!でもさあ…
おっきなスクリーンで
しかも、自宅にいながら
映画が観れたら、絶対良いよね!」
うんうんと、頷くような声が聞こえる。
電話口
みゆ
『まあねー…とりま
頑張って貯金、続けるしかなくない?
大丈夫だよ、みおんは有言実行
出来るすごい子だから
きっと、いつか買える日が来るよ♪』
私は嬉しくなって、電話口なのに
満面の笑みを浮かべていた。
私
鈴崎 美音
「てへへ…うん、ありがと♪
私、頑張る!」
電話口で、笑ってくれてる声が聞こえる。
電話口
みゆ
『ふふ…うん!』
私
鈴崎 美音
「なんか、元気でた♪
ほんとありがとね!
じゃあ、月曜日…また学校で。」
電話口で頷く声。
電話口
みゆ
『ふふ…良かった!
良いのよ、あたし達の仲だし♪
はぁ~い、じゃ…また学校でね~
今日も、お疲れさま~♪』
私は頷き、またね~と言いつつ
電話を切って…部屋に戻ろうとしたんだけど…
「あの…鈴崎さん。」
声がした方に顔を向けると
隣のベランダにルームウェア姿の男性が
手すりに両手をついて、こちらを見ていた!
私
鈴崎 美音
「えっとぉ…隣人の、確か…
八幡さん、ですよね。
もしかして、話し声…うるさかったです?」
八幡さんは、首を左右にふる。
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