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それから、雫と一緒に夕飯を食べた。
私
鈴崎 美音
「ふう…お腹いっぱい♪」
雫は、小さく微笑んだ。
隣人
八幡 雫
「フフッ…それなら、良かった。
じゃあ、さっそく…映画の準備をしよう。」
私は頷いて、一緒に食器を片付け
そのあとは…彼の、ホームシアターに入る。
私
鈴崎 美音
「いつ見ても…ほんと
立派なホームシアターだなあ♪」
私は、スクリーンの前のソファーに座り
雫はDVDをセットしてくれた。
隣人
八幡 雫
「フラワーゾンビ、だったな。
ここで…音声、字幕を設定して
よし、再生っと…」
雫は、私の隣に座り
スクリーンに、観たかった
フラワーゾンビのオープニングが表示される。
私
鈴崎 美音
「さすが、雫…♪」
オープニングが終わり
生物学者兼冒険家の男が人類未踏の地で
小さなラフレシアを
自分のラボに持って帰ってきた。
そして、その小さなラフレシアを
カプセルの中で、育て始める…
スクリーン
『こんなに、くねくね動く
ラフレシア初めてだ…
きっと、素晴らしい研究になる。』
まだ小さな、赤と黒の
ツートーンのラフレシアは
カプセルの中で、男の声に
反応するようにくねくね動くだけだった。
私
鈴崎 美音
「…」
日を重ねるごとに、ラフレシアは成長していき…
やがて、カプセルを破壊して男の
首筋に尖ったツルを突き刺し、何かを植えつける!
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