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「あれ……私? ここは……?」
気付いたら、見知らぬ世界にいた。辺りを見回してみても、初めて見るものばかりだ。
それどころか、状況も、自分が何者なのかすら分からない。
「……貴方は?」
「僕は都月、君の旦那だよ」
優しい微笑みが、真新しい世界に居場所を作った。初めて触れるはずなのに、不思議と目に馴染む。
「…………君のことが大好きで、君も愛してくれていた」
回答が嘘ではないと、証拠はなくとも確信できた。
何も分からないけれど、きっと私は幸せな人間なんだろう。愛する人が、側にいてくれるのだから。
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