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目を覚ませば喉も枯れていて腰も痛かった。体からは石鹸の香りがしていてシーツも新しいのに変えられていて、起き上がると奥からどろりと垂れてくる感覚があり気絶する前の事を思い出す。
扉が開いて俺が起きているのを見て嬉しそうに駆け寄ろうとしたので枕を思い切り投げれば顔面に当たり、鼻を抑えて涙目になっている。
「テメッ…水まず…」
「はい!」
走ってどこかへ行きペットボトルの水を持ってきて、俺に差し出して来たので蓋を開けようとしたが力が入らん。差し出せば開けたので受け取り、喉を潤す。口の端から零れた水を手の甲で拭っていればじっと見つめられている事に気付いた。
「誰が…誰の…なんだって?」
「俺が真尋さんの忠犬です!!」
「だよな?知ってた」
ため息をつきながら辺りを見回せば淳平は懐から煙草の箱を出して一本出したので、咥えて見せればライターを出して火をつけてくれた。
「フーッ…で?ちゃんと勃つのか?」
「真尋さんには反応するんですけどね!あ、いやごめんなさい!」
息を吐いて淳平を見れば嬉しそうに言うので拳を作れば慌てて謝ってきた。俺に反応されても金にはならねーんだよ…
腰を撫でながら淳平を見れば幸せそうにしているが、俺はお前の彼女にも女にもなるつもりは無いからな?
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