店長は雌になりました

一見さんお断りの紹介制会員の店で、24時間営業しており店員は気分次第で来るので目当ての奴が居ないなんて事も少なくない。

ここは大人の店で、抱いて抱かれて金を稼いでいる。もちろん行為によって金額は定められているが、それより多く払って更なるオプションを求めるマニアックな客も少なくない。

玩具を使うプレイなんて当たり前だし、人には言えないようなマニアックな客の要望も答えられる店員ももちろん多く在籍していてその多くはもちろん快楽欲しさでプレイしている。

時々俺も客の相手をするが、ほぼ抱く側に徹しているし舐めてやったり咥えたりなんて口での奉仕はキスすらしてやらない。

ほとんど店で寝泊まりしている俺だが、月一くらいは帰って掃除しないと埃がたまる。いっそ家も売れば良いんだが、この経営も将来安定してる訳じゃないし帰る場所は一応用意しておかないと。

夜中の二時にコンビニに酒を買いに行くついでに家に帰ろうと思い、夜も人が多い道を歩いていた。そんな中ふらふらとした足取りの俯いた若い男が横断歩道に向かっていたが、その信号は青から赤に変わる為に点滅していた。

そのまま見ていれば赤信号に変わった為車が通行を始めたが男は止まる気配が無く、俺は駆け出していた。