第一章 地獄って、信じる?

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「あ、愛茉っち、お買い物ありがとう。……、ん? カレールーがないよ?」 色葉ちゃんに言われてはっとなる。 「カレールー? あーっ! 忘れてた!」 「もー、愛茉っちってば」 「カレー作るのにルーを忘れるかよ。あいかわらずどんくせぇなぁ」  大ちゃんの言葉に、自分でもうなずいてしまう。 「だね。もう一回買ってくる」  ふらっと立ち上がると、大ちゃんがはっとして、 「どうせ行くならアイス買ってきてくれよ。みかんのやつ」 「私もグミがほしい!」 「優花はいちごみるくのアメがいいな」  みんなが口々に欲しいものを言うから、頭がパンクしそう。  私はみんなのリクエストをメモに取ると、それを見ながら家を出た。
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